iPhoneのバックアップはこまめに取っていますか?
iPhoneなどApple製品が故障したときにバックアップがあると安心ですよね。
iCloudに自動バックアップをしておけば簡単なのですが、有料なのがネック。
なので、Windowsを利用されている方はiTunesを利用してパソコンへバックアップを取っている方が多いと思います。
でも、iPhoneだけでも256GBや512GBあり、さらにiPadなどのデバイスもバックアップすると、ハードディスクの容量を圧迫してきてしまいますよね。
そこで今回は、iTunesのバックアップ保存先を別ドライブにすることで、Cドライブを圧迫しないようにする方法を綴ります。
前提条件として
iTunesはCドライブにインストールされていることとします。
iTunesのバックアップ先はDドライブとします。
作業は自己責任で。

iTunesでのバックアップ先を変更する方法
全体の流れは下記のとおりとなります。
CドライブにあるiTunesのバックアップフォルダを、Dドライブへコピーします。
Cドライブのバックアップフォルダの名前を、「Backup_old」へと変更します。
Cドライブに、Dドライブにある「Backup」へのシンボリックリンクを作成します。
このような流れとなりますので、順番に綴っていきます。
バックアップしたいドライブへ現在のバックアップファイルを移動させる
最初の作業は、現在iTunesでバックアップしてあるデータフォルダをDドライブへコピーします。
iTunesのバックアップは、下記の階層にあります。
「Cドライブ」→「ユーザー」→「ログイン名」→「AppData」→「Roaming」→「Apple Computer」→「MobileSync」→「Backup」
下記をコピーして、フォルダのアドレスバーに貼り付けて移動することもできるのでやってみてください。
Microsoftストア版「iTunes」の場合はアドレスが下記となります。
file:///C:/Users/%USERNAME%/Apple/MobileSync/
iTunesには2種類あるからアドレスを確認してみてね
purechan22.hatenablog.com
コードを利用させていただきました。
便利なコードをありがとうございます。
もしフォルダが見つからなかったら、
デスクトップ下部にある🔎マークから、
「%appdata%」と入力して検索してみてね。
(デスクトップで「WIN+S」でも検索窓が起動するよ)
では、次の手順に移ります。
Dドライブにデータ保存フォルダを作成する
現在のバックアップフォルダがどこにあるか確認できたら、Dドライブに新たにバックアップフォルダを作成します。
Dドライブ直下に「iTunesBackup」という名前のフォルダを新規作成します。
Dドライブに作成した「iTunesBackup」の中に、先ほどのCドライブ内にある「Backup」をフォルダごとコピーします。
Dドライブへコピーが終わったら、Cドライブにある「Backup」の名前を「Backup_old」へと変更します。
手順を詳細に綴ります。
Dドライブ直下にバックアップ先となるフォルダを作成するのですが、分かりやすいフォルダ名を付けておきます。
今回は「iTunesBackup」とします。
好きなフォルダ名を付けても良いけれど、
後ほど出てくるコマンドプロンプトのアドレスは、
フォルダ名に合わせて変更してね
次にCドライブにこれまで保存されたiPhone等のバックアップデータ(Backup)を、新たに作成したDドライブの「iTunesBackup」内にコピーをします。
これはフォルダの「移動」でもいいのですが、念のためDドライブへのコピーとしておいて、
後からCドライブのバックアップデータを削除するのが、より安全だと思います。
Dドライブの「iTunesBackup」の中に「Backup」フォルダのコピーができたら、Cドライブに残った「Backup」の名前を「Backup_old」へと変更します。
_oldを付けておかないと次の手順でエラーになるんだ
コマンドプロンプトを利用する
ここまでで下ごしらえができたので、いよいよコマンドプロンプトでパソコンに命令を出します。
タスクバーにある🔎マークからツールを起動します。
「cmd」と検索すると「コマンドプロンプト」というツールが表示されます。
アイコンが表示されるので右クリックから「管理者として実行」をクリックします。
コマンドプロンプトが表示されるので、
mklink /d “C:(ユーザー名)\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup” “移動した保存先のアドレス”
と入力して「Enter」を押します。
つまり、今回は下記のようなコマンドとなります。
mklink /d "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"
うぇいくが実際に打ち込んだコマンドはこの通りです。
ユーザー名の部分を自身のユーザー名に変更してください
mklink /d "C:\Users\PC***\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"
ストア版では下記のコマンドとなります。
mklink /d "C:\Users\ユーザー名\Apple\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"
mklink /d "C:\Users\PC***\Apple\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"
「シンボリックリンクが作成されました」というメッセージがあれば完了となります。
ショートカットに似ているけれど、内部処理は元のアドレスを使って、データは指定のフォルダにアクセスできるようにする機能のひとつなんだよ。
ドライブの容量を確認する
エクスプローラーから各ドライブの容量を確認してみて下さい。
Cドライブの容量が減って、Dドライブの容量が増えていたら成功です。
ツールを使ってCドライブにある「AppleComputer」フォルダを確認したところ、「MobileSync」フォルダが無くなって、容量が少なくなっていました。
これで容量不足が解消されたね
おわりに
今回はコマンドプロンプトを利用して、保存先をCドライブからDドライブへ変更する方法を綴りました。
iTunesに標準でバックアップ先の変更ができれば良いですが、その機能がないのが不便ですね。
この手順で変更可能なので、容量が減ってきたらチャレンジしてみて下さいね。
ちなみにうぇいくがドライブの容量を確認するときは下記のツールを使っています。
【ハードディスクの容量が少ない!? どのフォルダが占有しているか調べるツール】
soreomo.com
iTunesのバックアップは外付けハードディスクでもOK♪
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